親鳥よ戻れ!

 

4月15日、ヒナのいる巣箱を開けてしまったわけで、
親鳥が危険を感じ巣箱を放置して
きちんと帰ってきてくれるかを心配した。

内臓カメラを取り付けたおかげで、
その確認は木の下でパソコンにつなげるだけで
簡単にできるようになった。


次の日、祈るような思いで、菊水山の山道へやってきた。

配線してしばらく観察を続けていると、
親鳥が巣に戻ってきて、ヒナにエサを与えた。

親鳥が巣箱の中にいないか確認してから、
巣箱の扉を開けるようにしているので、
昨日の作業も大丈夫だったはずであるが、
親鳥がヒナを放置しやしないか、心配で仕方がなかった。

親鳥は危険を察知すると、巣を放置してしまうのである。

親鳥が危険を察知することを避けるために
本来は、巣材を運びこんでいく時期に、
カメラを取り付けたいところである。
そう考えると、
春休み中から観察を開始しないといけないこともわかった。

また、そのあとの抱卵している時期にかかってしまうと、
親鳥が中にいるかどうかがわかりにくいため、
扉を開けて中の親鳥を脅かすようなことも起こりかねない。
3月から継続して、観察を続けていきたいと思う。



実習全体の感想
この鳥の観察を通して、メスとオスの違いを把握でき、
鳥の生態の知識が前よりも深まった。
とても大規模な実習だったけど、
鳥の巣箱に鳥が3回も入ったのもすごいことだと思うし、
とても貴重な体験ができて本当によかったと思う。



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