・3月に巣箱を設置して、終業式を終え、春休みに入った。
・4月に入り、観察を始めようと、最初の授業で、クラスみんなでかつぎ、
山道を歩き巣箱を見に行った。(内臓カメラを持って)
・担当の生徒が、木に登り、巣箱の上の部屋の扉を開けてみると、
何と!すでにヒナがかえっていた。
「ヒナがかえってます」
このひとことに、木の下で見守っていた私達は、静かに歓声を上げた。
・気に登った1番手の生徒は、ヒナの写真を撮り、素早く予定通りの段取りで
カメラを設置した。
・巣箱の設置やカメラの取り付けには、複数の生徒が気に登り、
バトンリレー方式で、器具を素早く木の上まであげるのだ。
・「1番手」と呼ばれる生徒が、巣箱まで上がり、携帯・スマホのカメラ機能を使って、
巣箱の上の部屋の扉から、中の状況(ヒナの状況)を静止画におさめ、
把握する。スマホを使うと、巣箱より高い位置まで顔を近づけなくても、
手を伸ばした状態で、巣箱の中の状況を、いち早く知ることができる。
できる限り、親鳥やヒナを脅かさない方策のひとつである。
・「2番手」と呼ばれる生徒は、木の中間あたりまで登り、
器具の受け渡しをして、「1番手」の生徒の助手を務める。
はさみや麻ひもなどの器具渡しも行う。
理系には、女子でも木に登りたい生徒がいて、「1番手」は体力的に
むずかしくても、この「2番手」くらいからは、担当を志願して実績をあげている。
・「3番手」の生徒は、地上からはしごを使って物品を「2番手」の生徒に手渡す。
この「3番手」の生徒が、はしごを登る時には、さらにその下で、
はしごの足をおさえる係の生徒も必要。安全には十分に配慮する必要がある。
・カメラを取り付けたあと、コードを木から降ろしてきて、
木の下で防水用のビニールにコードの先を入れてまとめておく。
しばらくするとヒナは大きくなって、大きく口を開けるようになります
これが4月15日にスマほで撮った写真です
感想
最初は、人が作った巣箱に野生の鳥が卵を産むのに入って来るなんて思いませんでした。
だから、ヒナがかえっていると聞いたときは、「こんな事ってあるんやっ!!」と、とても驚きました。
木に登っていた生徒が巣箱を覗いていて写真を撮っていた時、
親鳥が周りで心配そうに鳴いていていて、親鳥が危険を察知すると子育てを放置することがある。
と聞いていたので、「このまま放置されたらどうしよう。」と不安でした。
ですが、その心配もすぐに解消されました。親鳥は、しっかりと子育てをし、小さかったヒナも大きくなりました。
ヒナが巣立つ瞬間のビデオを見たとき、自分が親になったかのような
気分になり、感動しました。巣立っていったヒナたちが大人になり、また、鈴蘭台高校に子供を産みにきてくれたらいいなと思いました。
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