ハクセキレイの校舎を利用した子育て観察記録


       本校中庭ベンチのハクセキレイ

本校では、ハクセキレイが校舎を利用して子育てをするのが名物になっています。
尾っぽをフルフリ、平気で私達に近づいてきます。
人に近づくことによって、外敵から守られていると思われます。
理系生物選択の生徒みんなで、そんなハクセキレイの子育てを観察しました。


Ⅰ 研究風景


     校舎に作る巣は、とても観察しやすいです。


    カメラでの撮影がんばりました。


    この写真は、Iさんが撮ったズーム写真です。
    中庭のてすりやベンチの上によくとまります。


    この写真、手前に♂、奥にいるのが♀です。


はしごに登って、巣の様子も撮影しました。写真に写る木の箱は、巣箱ではなくて、
巣の中を24時間観察できるようにCCDカメラをつけた装置です。


    パソコンで、巣の中も、いつでも観察できます。

Ⅱ 卵の数は4つ


ハクセキレイの卵は、これまで観察してきたヤマガラやシジュウカラと違って
卵の数は少な目のようです。今回は4つでした。

Ⅲ 孵化の瞬間

 5/25早朝 孵化の瞬間
( ↑ クリックして動画を見てください)



  目は開いていませんが、口は大きく開いています。

Ⅳ ヒナ落下事件

 5/29午前、ヒナが巣から落下していました。
あわててはしごに上り、ヒナを巣の中に戻しました。
落ちたヒナは、親が子育てしないという言い伝えもありますが、
そんなことはありません。
発見が早かったので、ヒナは無事。
すぐにこれまで通り、落ち着きました。


ヒナをはしごを上って戻してやる時、親鳥が真下まできて鳴きました。「チュイ」。

Ⅴ えさやり


    親鳥はせっせと、ヒナにエサを運びます。(6/4)


親がいない時は、敵に見つからないように、ヒナは巣に伏せています。(6/4)

Ⅵ 巣立ち


6/8、早目の巣立ちを迎えました。
孵化から14日目のことでした。


巣立ったヒナは、校舎の窓辺にとまって、親鳥からエサをもらっていました。(6/8)


親鳥はせっせとヒナのエサを集めます。
本校は、この時期テングチョウが大発生します。
校舎の中にもいっぱいのチョウが入ってきて、私達の目を引きます。
ハクセキレイは、都合よく、ちょうどそんなテングチョウを
どんどん捕まえて、ヒナに与えていました。



ハクセキレイのひなは、しばらく中庭でエサをもらいながら過ごしていました。
中庭は、巣立ち後、私達に見守られて、絶好の子育て場所になっています。
大きくなって、また子育てに戻ってきてくれることを楽しみにしています!