察を続けてもよかったのですが、ヤマガラを守っていくために(当初はヘビを警戒した)、
次の授業で親鳥を脅かさないように、扉は閉めようと決めました。
・ただ、中間考査をはさんでいたために、次の授業の日は、5月30日ということになり、それまでは自然な状態で見守っていくことにしました。
・ところが・・・、5月27日の夕方にカラスが侵入し、卵は全滅してしまうことに・・・。
翌28日に録画を見て、気づきました。
全面の扉が開いているとは言え、カラスがすぐに卵をくわえることを巣箱の構造が阻んでいます。
・しかし、カラスの賢く器用な鳥類です。巣材を引っ張って、卵を手前に引き寄せ、卵を奪っていきました。
・皮肉なことに、巣材は反動で元に戻ったようになり、カラスは去っていきました。
・カラスは、ハシブトガラスであることが画像よりわかります。
・そのあと、卵の親鳥は何回も巣を見に来ていました・・・。なわばり争いに負けた時と違い、天敵に子を奪われた場合は、あとで巣箱の中に入れるので、行動に差が生じるようです
。
・後日、巣材の中からコケに埋もれた卵がひとつ見つかったので、それは卵が奪われヤマガラに追いやられた元のシジュウカラの卵の可能性が高いです。
・そう考えると、カラスが奪った残りの2個のシジュウカラの卵は、ヤマガラが自分の卵といっしょに抱卵していた可能性もあり、非常に興味深い研究がここで断ち切れたことになります。
・自然界に働く力関係を、実感することになった、一連の観察記録でした。
・ヘビには警戒して、ヘビ除けのビニールは貼りましたが、次に軽快すべきは「カラス」だったのです。
・カラスも自然界に生きる鳥類であり、ヘビも自然界に生きる爬虫類であり、複雑な気持ちにさせられました。
・ただ、ひとつ言えることは、ヤマガラの観察研究をする限り、巣箱という構造物は、非常に有効に彼らを守っているということです。
・扉をつけた限り、開閉を確実に行えるように工夫し、扉が開いたならすぐに閉める手立てをする必要があるということを思い知らされました。
*カラス浸入の瞬間の動画を貼り、トピックスとしてページ全体を作ってください。
*あとで、卵がなくった巣を見に来るヤマガラの画像も紹介。